【ロジカルシンキング】これから始めるロジカルシンキング
はじめに
この記事では、
ロジカルシンキングという言葉は聞いたことがあるけど、実際よくわからない。
といった方に向けて、ロジカルシンキングの概要を書いています。
詳しい手法や思考法は別途記事にて記載予定です。
1.ロジカルシンキングとは
ロジカルシンキング(Logical Thinking)(論理的思考)とは、ものごとを結論と根拠に分け、それらを論理的に結び付けることで論理的にものごとを理解する思考法です。
ここで言う論理的に結びつけるとは、矛盾がない状態を指します。
主に問題解決や誰かに自分の考えを伝える際に効果を発揮できます。
2.なぜロジカルシンキングが必要なのか
昨今の企業ではAI導入やDXによる業務改革、業務フローの効率化など、業務に対する効率が重視されているのが現状かと思います。これは、時間というものの価値がどんどん上がっていっているからなのではないかと考えています。
そんな中、勘を頼りに業務を行っていては戻りが発生して何度も修正の時間をとってしまったり、そもそもどう進めれば良いかわからず立ち尽くしてしまう場合もあると思います。
そういった不要な時間を極力少なくすることができるのがロジカルシンキングだと言えます。
3.ロジカルシンキングの具体例
実際にロジカルシンキングとはどういったものなのか、小売店の従業員という設定で説明します。
前提(問題点)
明日は特に客入りが多いと予想され、商品Aが30個以上販売できると予想される。
商品Aは在庫数が10個を下回ると自動発注システムで営業終了時に在庫が15個になるように発注されるが、現在の商品Aの在庫数は11個である。
このままでは、おそらく明日の営業中に商品Aは営業時間中に品切れになり、機会損失につながる可能性が非常に高いと思われます。
ですので、商品Aに対して以下のような施策を打ちます。
結論(施策)
商品Aを手入力で30個発注する。
根拠
商品Aの品切れによる機会損失が発生する可能性が高い為。
なぜなら、明日は特に客入りが多いと予想され、それに伴い商品Aは在庫数を上回る30個以上の販売が見込める為。
当たり前のことのように感じますが、上記のように結輪に根拠が存在し、かつ矛盾が生じていないような考え方をロジカルシンキングということができます。
そして勘で発注するよりも、論理的に具体的な施策を出すことで無駄な品出しや不要な在庫を抱える心配も減り、時間や資金のコストを下げることができます。
また、ビジネスシーンでは結論や根拠には数値や行動を指定することが多いと感じますが、その際には具体的な数値や行動の設定をしておくことをお勧めします。
なぜなら極端な話、もし結論(施策)が
商品Aを手入力でたくさん発注する。
だった場合、実際に発注する数がわからないので実際に発注ができず、再度発注する数を設定するために結論(施策)を考え直す戻り作業が発生してしまう為です。
そうならないために、数値や行動は可能な限り具体的に明示する必要があります。
4.まとめ
ロジカルシンキングの概要は以上となります。
個人的な感想ではありますが、慣れないうちは考えるよりも行動を起こした方が速いと感じることもあるかもしれませんが、長い目で見ると計画を練って行動を起こすというプロセスの方がミスや戻りが少なくなり、速く業務を遂行できるようになると考えています。
本記事をまとめると、以下ようになります。
- ものごとを結論と根拠に分け、それらを論理的に結び付ける
- 主に問題解決や誰かに自分の考えを伝える際に効果を発揮
- 不要な時間を極力少なくすることができる
- 数値や行動は可能な限り具体的に明示